ダーマペンと水光注射の違い、知っているようで意外と知らない方もいるのでは?
どちらも複数の針を肌に当てていくという意味では似ているようですが、治療目的や施術法などはまったく異なる美容治療です。
このページでは、元美容クリニック勤務での体験を元にダーマペンと水光注射をの違いを分かりやすく解説します。
目次
自然治癒力でコラーゲン生成を促進する「ダーマペン」
ダーマペンは、ペン先を肌にあて、高速振動によって表皮~真皮層まで高密度に小さな穴を開ける電動ニードルです。
自分の持つ自然治癒力によって、コラーゲン生成を促進し、ニキビ痕の凸凹や毛穴、小ジワの改善など、肌の若返りが期待できます。
コラーゲンの増殖が起こることにより、効果が戻ることなく、回数を重ねるごとに肌にハリや弾力が出て、自然な治療ができるのがダーマペンの良いところであります。
美容クリニックでは、3~4週間に1回のペースで、5回ほど継続することを推奨しています。
多くの美容クリニックでは、ダーマペンの施術後に成長因子の配合されたフェイスパックを使用しているのがほとんどです。
微細な穴があいたところに成長因子の有効成分を、直接肌の奥まで浸透させることができるので、肌の修復を促すことができます。
最近では、成長因子パック以外にも、ヴェルベットスキンといって、ダーマペンとマッサージピールを組み合わせた治療が美容クリニックでも注目されています。
私も実際に自宅でセルフヴェルヴェットスキン(ダーマペン×マッサージピール)を行なってみましたので、効果が気になる方はこちらの記事もご覧ください⇩
ダーマペンがおすすめの肌タイプ
では、一体どのようなお悩みの方にダーマペンがおすすめなのか見てみましょう。
✔ ニキビ・ニキビ痕・クレーター
✔ 毛穴の開き・黒ずみ
✔ 小じわ
✔ 肌にハリがない
✔ 妊娠線・肉割れ
✔ 二の腕のザラツキ
✔ 薄毛
ダーマペンでは、自然治癒力により、コラーゲン生成が促進され、肌のハリや弾力が高まり、ニキビ痕の凸凹をなめらかにしたり、エイジングケアなどの効果も期待できるということですね。
ダーマペンがおすすめの方に「薄毛」もあげましたが、実際にAGAクリニックなどでは、「ダーマペン+成長因子」で毛根や毛包を活性化させ、育毛効果を期待する施術が行われています。
育毛のための頭皮の血流改善にも効果的なので、薄毛に悩んでいる方でコストをできるだけ抑えて治療していきたい方は、セルフダーマペンをやってみる価値はあるかもしれません。
ダーマペンのダウンタイム
ダーマペンのダウンタイムは、個人差もありますが約1週間です。
ダーマペンでは直後に出血が起こることはありますが、内出血が出ることはほとんどありません。
数日間で赤みは消失しますが、皮むけが終わるのは約1週間程度かかります。
翌日からメイクができるのが良いところではありますが、皮むけが起こっている状態では、メイクののりは若干悪いです。
このダウンタイムに関しては、針の深度を変えることによって変わってくると思います。
私がセルフでダーマペンを行なう時は、針を2㎜の深さに設定していますが、皮むけが終了しキレイになるまでには8日間かかりました。
ダーマペンのダウンタイムについては、こちらの記事をご覧ください⇩
美容成分を直接肌に注入する「水光注射」
水光注射は、専用の器械と注射器を用い、肌を吸引しながら、真皮の浅い層にヒアルロン酸やボトックス、アミノ酸などの美肌効果の高い薬剤を肌に直接注入する美肌治療です。
それにより、肌の乾燥、ハリ・キメ、透明感・小ジワを改善し、内側からツヤのあるモッチリとしたハリのある肌に整えます。
また、薬剤による効果だけでなく、肌に針を刺すことによってできた傷を治す、創傷作用により、肌の再生や、コラーゲン生成を促進する効果も期待できるためアンチエイジング対策としても注目されています。
韓国の方って、お肌がツルっとツヤがあってキレイな方が多いような気がしませんか?
水光注射は美容大国である韓国が発祥です。
韓国ではツヤ、ハリのあるうるおい肌を「水光皮膚」と呼んでいて、韓国では盛んに行われている治療のひとつです。
水光注射がおすすめの肌タイプ
では、一体どのようなお悩みの方にダーマペン水光注射がおすすめなのか見てみましょう。
✔ ちりめんジワが気になる
✔ 毛穴を引き締めたい
✔ 乾燥が気になる
✔ 透明感・ツヤのある肌を取り戻したい
✔ 肌にハリがなくなってきた
✔ くすみが気になる
水光注射は、乾燥からくる肌のお悩みに適しているような感じすね。
肌にダイレクトに薬剤を注入していきますし、美容クリニックにより、薬剤は選択することができるので、ヒアルロン酸プラス美白、肌再生、若返りなど自分のお悩みに合った薬剤を選択されるとより良いと思います。
水光注射は、3~4週間に1回を3回ほど続けていただくと、効果が半年ほど持続すると言われています。
水光注射のダウンタイム
水光注射のダウンタイムは、個人差もありますが約1週間です。
数日間は赤みや腫れが伴う方もいます。
また、水光注射は内出血が出ると思っていた方が良いでしょう。
内出血はそばかすのような、点状のものもあれば、1㎝ほどの大きな内出血も出てしまうこともあります。
内出血が濃く出てしまった場合はダウンタイムが1週間ではおさまらないこともあります。
いずれにしても、メイクは翌日からできるので、コンシーラーなどでカバーしていただけると思いますのでご安心ください。
ダーマペンと水光注射どっちが痛い?
痛みの感じ方には個人差がありますが、どちらも針を刺すことには変わりはないので、同じくらい痛いと思っていた方が良いでしょう。
ダーマペンは、肌表面に針を刺されるだけですが、水光注射は、肌を吸引しながら、針先が降りてきて、薬剤を注入するので、注入の時の圧迫感?のようなものを感じます。
しかし基本的に、美容クリニックでは、ダーマペンも水光注射も表面麻酔を使用しますので、痛みは軽減できますのでご安心を…。
ダーマペンも水光注射も、表面麻酔を塗って、約30分ほど放置し、ふき取ってから施術に入ります。
表面麻酔を塗ると、皮膚がしびれているような状態になっているので、痛みは感じにくいですが、100%の痛みを取った訳ではありません。
ダーマペンの場合、針の深度を調整できるので、表面麻酔なしでも0.25㎜くらいの深さであれば、私は痛みをほぼ感じません。
しかし、1㎜以上に設定すると表面麻酔なしは痛いです…。
水光注射は真皮の浅い層に直接薬剤を注入しますし、ダーマペンも真皮に達するくらいまで針を刺すのがほとんどですので、表面麻酔で完全に痛みを取ってくれる訳ではありませんが、表面麻酔の使用はおすすめします。
ダーマペンと水光注射の価格比較
美容クリニックでダーマペン、水光注射を行なった場合の価格を比較してみました。
施術名 | 価格 |
---|---|
ダーマペン | 1回:20,000~30,000円 5回:100,000~150,000円 |
水光注射 | 1回:20,000~70,000円 5回:100,000~350,000円 |
美容クリニックにより、コースやセット価格などがあるので、複数回行なう予定であれば、コース料金でお支払いした方が断然お得です。
水光注射は、選択する薬剤によっても料金が変わってくるため、その時々で薬剤を変更しても良いと思います。
いずれにしても、キレイになるためにはお金がかかるということですね…。
まとめ
いかがでしたか?
ダーマペンと水光注射では、治療目的が違うということがご理解いただけたと思います。
自然治癒力でコラーゲン生成を促進する「ダーマペン」
美容成分を直接肌に注入する「水光注射」
それぞれの費用、ダウンタイム、治療効果などを含め、ご自身に合った治療を選択しましょう。
また、初めて施術を希望される方は、医師に肌の状態を診察していただき、お悩みに合った治療なのかを判断してもらいましょう。